
「公益財団法人はやめとけって言われているけど、どうしてなのかな? 就職するメリットとデメリットについても知りたい! 」
一般企業とは大きく働き方が異なる「公益財団法人」。
公益財団法人はホワイトという噂もブラックという噂もあるので、実際のところどうなのか気になりますよね。
- 公益財団法人はなぜやめとけと言われるのか?
- 公益財団法人のホワイトな一面とは?
- 公益財団法人に就職を考えている人が把握しておくべきこととは?
など、公益財団法人について知りたいことも多いはず。
そういうわけで今回は、『公益財団法人はやめとけと言われる理由』についてご紹介していきます。
就職するメリット・デメリットについてもお話ししていくので、参考にしてみてください!
公益財団法人はやめとけ!給料が安い&出世が難しい・・・
公益財団法人はやめとけと言われていますが、一体どうしてなのでしょうか?
一般的にはホワイトなイメージがある公共財団法人ですが、実は就職・転職時において以下のようなデメリットがあるんです。
- 給料が安い
- 出世が難しい
- 転職が難しくなる
- そもそも求人が少ない
とくに重要なのは、給料が安い点、出世が難しい点でしょう。
公益財団法人は高収入のイメージがありますが、それは規模が大きかったり儲かっていたりする一部の財団法人だけなんです。
なので実際のところ、むしろ給料が安い傾向があるんですね。
たとえば、専門的な仕事・資格が必要な仕事ができる公益財団法人なら、ほかの組織より収入が高くなりがちです。
ですが、多くの場合はそれでも特別高いとはいえず、一般企業より低い水準でしょう。
また、公益財団法人は儲けることを目的としていない組織なので、営業ノルマや売上目標を必死に達成しなくて良いんです。
その点はメリットともいえますが、結果的に人事評価の仕組みが曖昧になりがち。
なので、成果を挙げても評価されることがなく、仕事ができてもなかなか出世できない仕組みになっているんです。
だから、収入や出世しやすさ重視なら、「公益財団法人はやめとけ」といえるでしょう!
公益財団法人に就職するメリットとは?ホワイトな一面を紹介!
「給料が安い」「出世が難しい」といった点から、公益財団法人はやめとけと言う人も多いです。
しかし、公益財団法人にはホワイトな一面があるので、一概にダメとは言えません。
そう聞くと、具体的に公益財団法人のどんな点がホワイトなのか気になる人も多いでしょう。
というわけでここでは、公益財団法人に就職するメリットについてご紹介していきます!
メリット1:営業ノルマがない
営業ノルマがない点は、公益財団法人に就職する大きなメリットといえるでしょう。
厳しいノルマがある一般企業に就職した結果、プレッシャーを感じて追い詰められてしまう人は多いですからね。
ではなぜ、公益財団法人には営業ノルマがないのでしょうか?
実は公益財団法人は、自社の売上を挙げることを目的とする一般企業と異なり、公共の利益を目的として設立される組織です。
つまり、社会貢献をはじめ公益性の高いことが主目的で、儲けることは二の次なんですね。
そして、儲けにくい事業をやる代わりに税制面等で優遇され、必死にノルマを達成しなくてもつぶれない仕組みになっています。
このように、公益財団法人は一般企業より公益性が高く、行政機関に近い存在です。
営業ノルマのプレッシャーを感じずに仕事ができるので、のんびり仕事したい人にはおすすめの仕事といえるでしょう!
メリット2:事務仕事がメイン
公益財団法人で働くと事務仕事がメインなので、その点はメリットになり得るでしょう。
したがって、事務仕事が得意だったり肉体労働を避けたかったりするなら、公益財団法人に就職・転職するのもおすすめです。
もし公益財団法人に入った場合、担当する可能性のある職種は以下の通り。
- 現場職(作業員、研究員など)
- 事務職
- 営業職
このように主に3種類の仕事がありますが、ほとんどの人は事務職を担当するはずです。
事務仕事を淡々とこなす働き方が合っていると感じるなら、ぜひ公益財団法人を検討してみてください!
ちなみに、現場職にあたるのは、いわゆる作業員や研究員といった立場の職員です。
専門的なスキルを持っていて、研究機関を持っている公益財団法人を目指す人は、現場職を担当するチャンスもあるでしょう!
メリット3:休日が比較的多い
公益財団法人は休日が比較的多いと言われているので、その点を魅力的に感じるなら就職・転職するのも良いでしょう。
休日が多いほど、仕事とプライベートを両立させやすくなりますからね。
例を挙げると、公益財団法人の「JKA」および「神戸市産業振興財団」の年間休日は以下の通りです。
- JKA:127日(2019年実績)
- 神戸市産業振興財団:123日(2021年求人情報)
出典:
https://recruit.keirin-autorace.or.jp/environment/work_life_balance.html
このように、年間休日120日以上ある公益財団法人は多数存在しているので、休日が比較的多いという噂はある程度本当でしょう。
とはいえ、それぞれの公益財団法人で年間休日は違うため、注意が必要です。
逆に、一般企業でも年間休日120日以上のところは存在しているので、明らかな差があるとは言えないはず。
したがって、もし休日重視で就職先を選ぶ場合、個別の求人情報を確認してみてください!
一般財団法人に就職するデメリットとは?就職を考えている人必見!
公益財団法人・一般財団法人には、営業ノルマがない点や事務仕事がメインな点など一般企業にはない魅力があります。
ですが、やめとけと言われることもあるように、悪い点も少なからず存在しているんです。
そういうわけでここからは、一般財団法人に就職する場合のデメリットについて取り上げていきます。
一般財団法人に就職を考えている人は必見です!
デメリット1:業務内容が単調
業務内容が単調な点は、一般財団法人に勤めるうえでの大きなデメリットといえるでしょう。
長く働くうえで、業務にやりがいを感じられるかどうかは重要ですからね。
一般財団法人の場合、一般企業と違ってノルマや目標が設定されておらず、新しい業務に挑戦する機会もあまりありません。
だから、基本的にはマニュアル通りに毎年同じような業務を繰り返すことになるんです。
つまり、仕事の達成感や自分が成長している実感を味わうのが難しく、やりがいを感じにくいんですね。
このことから、やりがいのある仕事をしたい場合、一般財団法人は向いていないといえるでしょう!
デメリット2:給料が全然上がらない
一般財団法人で働くデメリットとしては、給料が全然上がらない点も挙げられます。
実は一般企業と比較すると、一般財団法人で働く場合は年収アップのスピードが遅い傾向があるんですね。
一般財団法人で働いていても給料がなかなか上がらない理由は、主に以下の通り。
- 結果を残しても年収アップが期待できない
- 大きく出世するのが難しい
一般財団法人で働く場合、一般企業のように「結果を残したら年収がアップする」という仕組みがないんです。
なぜなら、一般財団法人は運営上、利益の追求を目的としていないから。
つまり、ノルマや目標がなくストレスがかかりにくい代わりに、大きな収入アップが狙いにくいんですね。
また、大きく出世するのが難しいので、その点も給料が上がりにくい要因になっています。
一般財団法人は政府機関の天下り先になっているケースもあるため、外部の人に重役のイスを奪われやすいんです。
このように、一般財団法人は組織の性質や仕組み上、給料が上がりにくいんですね!
デメリット3:スキルが転職で活かしづらい
スキルが転職で活かしづらい点も、一般財団法人で働くデメリットといえるでしょう。
たとえば、一般財団法人は、一般企業がやらないものの世間的には必要な事業を手がけることが多いです。
すなわち、そこで働いても、一般企業で使えないスキルばかり身につくということ。
また、多くの一般財団法人の業務では事務仕事が主体なので、専門的なスキルを習得する機会もなかなかありません。
だから、一般財団法人に入ると、転職でのアピールポイントが少なくなってしまうんです。
以上のように、一般財団法人の転職者は、一般企業からすると実務的なスキルを持っていない人とみなされてしまいます。
入ってみて合わなかった場合、転職で一般企業に入り直すのは一苦労するでしょう。
一般財団法人に興味がある人は、この点を踏まえたうえで、よく考えてから就職するようにしてみてください!
まとめ
今回は、公益財団法人はやめとけと言われる理由、そして公益財団法人に就職するメリット・デメリットについてご紹介しました。
一般企業とは異なる独特な働き方が人気の「公益社団法人」。
ですが、給料が安い点や出世が難しい点、スキルが転職で活かしづらい点など、就職するデメリットもそれなりに存在しています。
なので、就職を考えている人は、こうした点も事前に理解しておくのがおすすめです。
今回は公益財団法人に入るデメリットだけでなく、メリットについても詳しく取り上げました。
もし公益財団法人に興味があるなら、ぜひ参考にしてみてください!