電子書籍が広がり、漫画や小説などをスマホやiPadで読む人は多いですよね。そして、気づけば携帯の容量が足りなくなっている……という人もいるのではないでしょうか。
電子書籍を読むには一度端末にダウンロードする必要があるので、携帯の容量によっては足りなくなる場合もあります。
しかし、電子書籍は場所をとらず気軽に読めるので、可能ならたくさん利用したい方も多いでしょう。
そこで今回は、電子書籍を利用する際のデータ容量目安や、容量が足りなくなってしまった場合の注意点・対応方法について解説します。
携帯やiPadの容量で悩んでいるかたはぜひ参考にしてくださいね!
電子書籍のデータ容量はどれくらい?
端末の容量を考えるには、まず電子書籍がどのくらいの容量を使用するのかを知る必要があります。
電子書籍と一言に言っても漫画や小説などさまざまな種類があり、それぞれダウンロードに必要な容量も違います。必要な容量を確認し、携帯やiPadにどれくらいであればダウンロードできるのかを確認しましょう。
- データ容量の単位
- データ容量の計算方法
この章では、上記2点を詳しく解説します!
データ容量の単位
電子書籍のデータ容量を表すには、「B(バイト)」という単位を使います。
Bは、容量が増えると、「KB(キロバイト)」、「MB(メガバイト)」、「GB(ギガバイト)」へと単位が変わります。Bが一番小さく、GBが一番大きい単位です。
単位は1,024という数字を境に大きくなります。下記は、具体例です。
- 1,024B=1KB
- 1,024KB=1MB
- 1,024MB=1GB
本来は、GBよりも大きい単位がありますが、今回はGBまで確認しておけば問題はありません。
必要なデータ容量の計算方法
電子書籍のファイルサイズは一冊ごとに異なりますが、例えば、漫画は1冊約100MBです。もし、漫画を100冊ダウンロードしたい場合は、約10GBが必要でしょう。
(例:100MB(漫画1冊の容量)×100冊(漫画の本数)=10,000MB÷1,024=9.765625GB)
今後、機種変更して電子書籍を使おうと考えている方は、「電子書籍何冊分で何ギガバイトになるか」を考えると機種を選ぶ参考になるでしょう。
スマホやタブレットは、64GB、128GB、256GBなどあらかじめ容量が決まっているので、「漫画を500冊ダウンロードしておきたい」という方は128GB以上のものを検討しましょう。
(例:100MB(漫画1冊の容量)×500冊(漫画の本数)=50,000MB÷1,024=48.828125GB))
ジャンル別│電子書籍容量の目安
電子書籍の容量は、ページ数やカラー画像の有無で1冊ごとに大きく変わります。下記の表は、ジャンル別に1冊あたりの容量・1GBになる冊数をまとめたものです。
ジャンル | 1冊あたりの容量の目安 | 1GBになる目安の冊数 |
漫画 | 40~150MB | 10~25冊 |
小説・ビジネス書 | 1~20MB | 50~1,000冊 |
雑誌・写真集 | 50~300MB | 3~20冊 |
この章では、ジャンルごとの電子書籍容量について説明します。
漫画の場合
漫画は1冊あたり40〜150MBです。10〜25冊で1GBになります。漫画は画像ファイルとなるので、テキストデータのみの小説より容量は大きくなります。
小説・ビジネス書の場合
小説やビジネス書、ライトノベルなど、テキストが大半の書籍は、1冊あたり1〜20MBほどです。50〜1,000冊で1GBになります。画像が少ない分、最もデータ容量が少ないジャンルです。
雑誌・写真集の場合
雑誌・写真集の場合、電子書籍の容量は1冊あたり50〜300MBほどです。3〜20冊で1GBになります。全ページが画像ファイルとなっており、カラーページの割合が高いので、漫画よりも容量が大きい傾向があります。
スマホ・iPad│容量の考え方
電子書籍を読む際、普段使いのスマホやiPadなどを利用する場合と、電子書籍専用リーダーを利用する場合があります。
他のアプリも利用するスマホ・タブレットと、多くの容量を電子書籍に割ける専用リーダーでは、保存できる冊数も異なるでしょう。
この章では、それぞれのデバイスでの容量に関する考え方を説明します。
iPhoneやiPadなど他のアプリも使うデバイスの場合
iPhoneやiPadをはじめとしたスマホ・タブレットでは、下記のように、電子書籍以外のアプリや写真用の容量も必要です。
- iOSやAndoroid OSのファイルサイズ+アップデート時に必要な空き容量:5GB
- 写真約1,000枚:1GB
- 動画約10分:4GB
- メールアプリなど他のアプリ用の容量
そのため、スマホやタブレットで電子書籍を読みたいという方は、デバイスのストレージ容量の一部分しか電子書籍に使えないということを頭に入れておきましょう。
雑誌や写真集など容量の大きい電子書籍を読みたい場合や、電子書籍と一緒に音楽・動画もダウンロードしたいという方は256GB以上の大容量デバイスをおすすめします。
Kindleなど電子書籍リーダーの場合
Kindleなどの電子書籍専用リーダーの場合、基本的には電子書籍にストレージ容量の大半を使えるため、スマホ・タブレットよりダウンロードできる冊数は多くなります。
Kindleはストレージ容量が8GBと32GBの製品が発売されています。
下記の表は、各ジャンルの電子書籍が8GB、32GBそれぞれで何冊ほど保存できるかの目安をまとめたものです。
容量 | 漫画 | 小説・ビジネス書 | 雑誌・写真集 |
8GB | 110冊ほど | 3,800冊ほど | 90冊ほど |
32GB | 430冊ほど | 15,000冊ほど | 350冊ほど |
KindleはSDカード内蔵機能がついていないので、容量を増やせません。たくさんダウンロードしたい人は、32GBを選んでおくと安心です。
電子書籍の容量が足りなくなってしまったら?
普段からストレージ容量をチェックしているつもりでも、うっかり電子書籍をダウンロードしすぎて容量が足りなくなってしまうこともありますよね。
この章では、電子書籍の容量が足りなくなった場合の対策方法を4つご紹介します。
- SDカードなどの外部ストレージに電子書籍を保存する
- クラウドに保存できる電子書籍サイトを使う
- Wi-Fi環境でダウンロードせずオンラインのまま読む
- 電子書籍リーダーを利用する
それぞれ詳しく紹介していきますね。
SDカードなどの外部ストレージに電子書籍を保存する
SDカードは、電子書籍や動画といったデジタルデータを保存できるメモリーカードです。Android系の端末ではmicroSDカードを利用でき、製品によって128GB〜512GBほどストレージ容量を追加できます。
ただし、iPhoneやiPadはSDカードに対応していません。SDカードリーダーを利用してデータを移すことはできますが、SDカードを内部ストレージとして使うことはできません。
つまり、SDカードを挿しっぱなしにしておいて、すぐにカード内のデータを呼び出して使う、といった利用方法はできないので注意しましょう。
クラウドに保存できる電子書籍サイトを使う
多くの電子書籍ストアでは、クラウドに電子書籍データを保存することが可能です。端末側のデータを削除しても、クラウドにデータが残っていれば、いつでも再ダウンロードできます。
そのため、必要な本だけクラウドからダウンロードし、読み終わったらすぐ削除するようにすれば、デバイスの容量を気にせずに読書を楽しめます。
Wi-Fi環境でダウンロードせずオンラインのまま読む
Wi-Fiが使える環境ならば、電子書籍データをデバイスにダウンロードせず、インターネットに接続したまま読むとデータ容量を消費しません。
ただし、デバイスのデータ通信量は消費されるので、Wi-Fi以外の環境ではなるべくオンラインのままでの読書を避けましょう。
電子書籍リーダーを利用する
電子書籍リーダーは、他のアプリ分の容量も必要なスマホやタブレットに比べ、同じストレージ容量でも電子書籍に割ける割合が大きいです。
そのため、電子書籍をたくさん持ち歩きたいという方はそもそも電子書籍リーダーの利用を検討するとよいでしょう。
電子書籍リーダーは、スマホより大きな画面で読書を楽しめたり、長時間読書をしても疲れにくかったりというメリットもあります。漫画を快適に読みたいという方や読書家の方はぜひチェックしてみてください。
自分がよく読むジャンルや量に合わせて容量を選ぼう
電子書籍の容量はジャンルごとに異なりますが、漫画・雑誌は40〜300MBほどと大きくなりがちです。
特にスマホ・タブレットの場合は、SDカードを利用する、読み終わった本はすぐ削除するなどしてストレージ容量を空けておくよう心がけましょう。
また、たくさん電子書籍を持ち歩きたい方は、よりたくさんの冊数を保存できる電子書籍リーダーを検討しましょう!
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